ぴっつぁー大学留学記/Pitzer College blog🌵

アメリカの大学に進学して感じたことを率直に記録していくブログです

ドラッグが合法な州、カリフォルニアとPitzer💊

こんにちは~リコです。

 

このブログを覗いてくださってありがとうございます。

 

あんなに待ち遠しかった秋休みも今日で終わり…と思うと日本に帰りたくなりますが、気合を入れて、溜まりに溜まっている課題を消化しなければいけません。涙

信じられますか…秋休みなのに、当たり前のようにいつもの量の課題が出るんですよ…

というわけで、このブログは過去に書いたものから引っ張ってきました。大分気合を入れて書いたので長くなってしまいましたが、面白いと思ってもらえると嬉しいです。

 

今回は、Pitzerのクスリ事情を書いていきたいと思います。こう書くとなんだかとても物騒ですが、学校がめちゃくちゃ荒れているというわけではありません。ただちょ~っと寮の廊下が常にマリファナ臭かったり、煙で週末には火災報知機が鳴ったりするような感じです。

 

〈カリフォルニアの薬事情〉

(私の体感や限られた知識に基づいて書いているので、間違いがあったりしたらすみません。そのときはそっと教えてくださると助かります。)

 

そもそもカリフォルニアでは薬物に関しての規制がほかの州よりも寛容で、マリファナ含む様々な薬物が合法です。なのでドラッグへのハードルが日本とは比べようもなく低いです。

 

パンデミックが始まって1年目のロックダウン時でさえ、カリフォルニアではマリファナを扱う店は病院や食料品店と同じく “essential business” として生活に必要不可欠な店として営業を認められていました。従業員は医療従事者などのようにワクチンを優先して受けられていたほどの優遇ぶりです。

 

理由としてはそれほどにマリファナに対しての世論の支持が高いこと、そして薬物があまりにも普及しているので合法にしたほうがブラックマーケット化せずに管理がしやすいこと、などがあると思います。



〈Pitzerの薬事情〉

ややこしいのは、カリフォルニア内では合法でも、Pitzerではあらゆるドラッグ類は違法ということです。(Pitzerは政府から補助金をもらっているため。)

なので本当はやっちゃいけないのですが…まあ…気にしてる人はほぼいないですね)))

 

Pitzerでのマリファナ含むドラッグの普及具合がどれくらいかというと、週末夜に窓を開けていると部屋がマリファナ臭くなる(これを書いてる今も相当臭い)、煙で火災報知機が鳴る、前を通るといつもマリファナ臭い部屋がある、友達曰く、クラスメイトがハイな状態で授業に来る、など。

 

追記:この文章は1年生の頃に書いたので、そのころに比べると今は大分マシになりました。マリファナ臭いのは週末くらいかな。Pitzerでは1年生は全員1年生寮に住まなければいけないので、他の学年も住んでいる寮に引っ越したことで吸う人の量が減ったのかもしれません。1年生は全体的に浮かれてるからなあ…

 

注射器での摂取のほか、たばこのように煙を吸い込んだり(詳しくはわかんないけど、もくもくさせているのを見かける)、“エディブル”を食べる方法などがポピュラーじゃないかと思います。

 

※エディブルとは…マリファナを混ぜこんだり燃やした煙を吸い込ませたりして作られた食べ物。ブラウニーのエディブルを友達が食べていました。マリファナ独特の匂いが薄く手軽に手に入れられる一方で、薬を直接摂取するより効きが遅いので、過剰摂取してしまう危険があるそうです。

 

これは学内に限らずですが、自分の身を守りたかったら自衛が大切だよと学校の新入生オリエンで口を酸っぱくして言われました。基本的なことですが、知らない人からもらった食べ物は食べない、目を離した飲み物は飲まない、他人からもらったよくわからない錠剤は飲まないなど。一般常識のある人だったらまず大丈夫そうですが、日本に住んでいると予想することもしないようなリスクがあるんだということをこちらに来てから学びました。

 

かといって、周りで廃人みたいな人は見たことがないし、危ない取引がされてるなんて噂も、薬を盛られたなんて話も聞いたことはありません。周りの子を見ていても、大体の人は週末などに友達と適度に楽しむ程度なのかなというのが肌感覚です。

 

身近な友達と話していても薬物に対してのスタンスは日本と比べて全然柔軟。

 

「依存症にならずに自分の管理できる範囲内で楽しめればいいと思う」

 

「わたしはやらないけど、やるかやらないかは個人の自由」

 

「ハイになってストレスを忘れられるから好き」

 

最初はかなり驚いたしストレスでしたが、これもアメリカの文化なのだなと思えてきたし、マリファナの匂いを知ってれば危ないところを避けられるかなと思うことにしています。

 

〈薬物依存と格差〉

実際にロサンゼルスの都市部を歩いていても、地下鉄の駅や路地などで「あ、マリファナだな…」と気づいたときは速やかにその場を離れるようにしています。マリファナの香りがするというだけで身の危険を感じたことはないので警戒しすぎな気もしますが…特に自分は体が小さいので警戒しすぎるに越したことはないかなと思っています。

 

そしてこちらに来てよく聞くのが、低所得層やホームレスの人たちの間で薬物依存が深刻な問題になっていることです。

ハードルが低く簡単に手に入れられるうえに、一度依存症になってしまうと、食料品よりも安く、空腹を忘れられるドラッグが手放せなくなってしまうのだそうです。

 

ロサンゼルスでは東京よりも全然多くホームレスの人たちを見かけますが、ある友達は「ホームレスの人たちにお金をくださいと話しかけられたときはお金をあげることはしない。ドラッグを買うのに使ってしまうかもしれないから」と言っていました。その代わり、ペットボトルの水を渡すようにしているんだそうです。

 

また、秋休みに友達と有名なビーチに遊びに行ったときに、わたしが裸足で砂浜を歩いていると友人に「気を付けて。ホームレスの人が使った注射針が落ちているかもしれないから」と言われて慌てて靴を履いたのを覚えています。その子によると、ビーチの清掃活動に何回か参加したことがあるけど、驚くほど注射針が見つかるそうです。

 

日本では薬物依存は本人の意志の問題でやめられるものではなく、治療が必要な病気だということがまだまだ認知されていないとどこかで読みました。こちらでもまだその風潮が強い気がします。「意志が弱いから」「自分で選択してやっているから」と責めてしまいがちあだけれど、薬物が中毒性があって体に毒だということを理解していても、使ってつらいことを忘れずにはいられないほどつらい状況にいる人がいるのだろうなあということも考えたりしました。

 

実際アメリカで目の当たりにした格差は日本で想像していたものとはかけ離れて大きいものだったし、友達でも鬱の症状が出てずっと苦しんでいる子に、少しの時間楽になれるからってドラッグをやるのはやめなよ、なんて言えないのでした。

 

日本の自分の普段の生活からは遠いところに感じていた薬物に関わる社会問題を知ることができただけでも、こちらに来た意味は大きかったのかなと思っています。



アメリカはやっぱりやばい国?〉

まとまりがなくなるようですが、ここまで書いて感じたこととしては、上に書いたようなことがアメリカのどこでも当てはまるわけではないのだろうな、ということです。

アメリカの中でもカリフォルニアはリベラルで、その中でも特にPitzerはかなり左寄りなので、アイオワで一年過ごして感じたこととも全く違っていたし、保守寄りの地域に行けば薬物に対する意見や状況も全く違ってくるのだろうなと思います。

日本と常に比較して考えていると、どうしても自分の周りの環境がアメリカの全てだと思い込んでしまうので、常に広い視野を持ちながら書いていきたいなと思うところです。


今回はここまでにします!最後まで読んでくださってありがとうございました~。なんか終始真面目な話になってしまったので最後に何枚か最近のお気に入り写真を載せておきます。カリフォルニアを感じてください。笑

友達とドライブ。道が広い!空が綺麗!

サボテンの花ってすごい綺麗

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それと、課題も応援してください…休み明けの授業の行きたくなさは異常だよね。今週も頑張るぞ~