ぴっつぁー大学留学記/Pitzer College blog🌵

アメリカの大学に進学して感じたことを率直に記録していくブログです

最恐都市?ヨハネスブルグに一か月住んでみた (2)魅力編

こんにちは~リコです。

ボツワナに来てもう二週間ほどが経ちました。もう研究期間の半分くらいが終わったんですか…?研究全然進んでなくて焦ってます。そもそも10ページ以上のレポートなんて書いたことないのに、20ページのレポート一本、なんの研究もやったことない学部生にやらせるのは無理があるんじゃと思いますが、やるって言っちゃったから明日から頑張ろ!

今日はヨハネスブルグの魅力についての話です。前回は治安についてネガティブなことを多く書いたので、今回はポジティブな側面にフォーカスして書いてみようと思います~

 

〈メモ〉

・本人…Pitzer大学の3年生。留学制度を利用してボツワナ南アフリカに留学してるよ

・この記事の頃には南アフリカヨハネスブルグにホームステイしていたよ

・みんな/友達…一緒に留学してる9人。Pitzer含め色んな大学から来てる。わたし以外全員アメリカ人。

ヨハネスブルグヴィッツ大学で授業を受けているよ

 

物質的な豊かさ

1番最初にこれを挙げるのも、なんか表層的でどうかなと思ったんですが、世間一般にある「アフリカ」のイメージといい意味で一番かけ離れているのはこれかなあと思って最初に持ってきました。

南アフリカはアフリカ大陸一の経済圏を誇るだけあって、ボツワナから行ったから余計に感じるのもあるかもしれませんが、とにかく物に溢れています。

ヨハネスブルグの都市部では、よくメディアで報道されているアフリカの「飢餓」や「戦争」、「欠乏」などとは正反対な世界が広がっています。(もちろんバラック小屋がぎっしり立っている場所もありますが…)

大きなショッピングモール、ぎゅうぎゅうに並ぶ衣料品店や食料品店、なんでも揃うスーパー…

よさげなお店でご飯を食べると150ランドくらいするのですが、1ランドが大体10円なので1500円くらい…洋服も、安くて250ランド=2500円くらい。物価も思っていたほど安くありませんでした。

 

街にはイギリス系の銀行やお店が並び、大きなモールやスーパーに行けば、アメリカで売っているものとほぼ変わらないものが売っています。ビーガン向けのチーズやお肉、最新の調理器具、海外から輸入されたらしい調味料…

建っている家も、まるでアメリカに建っているような家が多く並んでいて、ボツワナとは全く違った景色です。

 

オランダやイギリスなどいろんな国に植民地化され、中華系やインド系が労働者として連れてこられた歴史があるので、街も多様なバックグラウンドの人が多くいるなと感じます。

レストランも、南アフリカ料理、中華料理、インド料理、エチオピア料理など様々な国のものが食べられます。ちゃんとした日本食はなかったけど…泣

 

多様性が高い

多様性が高いところをもうちょっと掘り下げて書いてみます。

さっきも書いたように、南アフリカは白人や黒人だけでなく、アジア系の人もそこそこ住んでいます。インド系が全人口の10%ほどで白人より多いのは知ったとき驚きました。

それもあってか、テレビでもインド系のTVドラマ、中華系の映画のCM、など様々なものが見られて面白いです。

 

また、ヨハネスブルグには南アフリカ有数規模のチャイナタウンがあり、食材を買い出しがてら二回ほど行きました。巨大な門があったり滅多に見かけないタピオカ屋さんがあったり、いくつか日本の製品も売っていたりして、テンションが爆上がりました。

めちゃくちゃでかくて綺麗な門

昼間だったので人は少ない

品揃えはしっかり中華で、ほぼ何を言っているかはわかんない

野菜を買ったスーパー。おばさんから嬉々として話しかけられたが、わからなくて申し訳なかった…

ここで買ったお米とゴールデンカレーでカレーを作ったら、ホストファミリーに結構喜んでもらえました。よかったよかった

ホストファミリーは今まで何回もこのプログラムから生徒をホストしてるそうだけどアジア系の生徒をホストするのは初めてみたいで、「これ何?」とあらゆるものを見て驚いてる姿は新鮮でした。

あと面白かったのが、ホストマザーが韓流ドラマの大大大ファンで、家にいるときは韓流ドラマか韓流リアリティーショーしか見てなかったこと。

その影響で、「チャミスル飲んでみたい!」「キムチ食べてみたい!」とはしゃいでいて、わたしが選んで二人で食べたのはいい思い出です。(ホストファザーとホストブラザーは辞退した)


また、「アフリカ大陸のセーフスペース」と言われているように、南アフリカではクィア、性的マイノリティーに対する空気もかなりオープンだなあという印象を受けます。

もちろん完全に偏見や差別がないわけではなく、街中でレズビアンカップルが手を繋いでいただけで刺されてしまったような悲しい事件も今でも多くあると聞きます。

それでも、ゲイ/レズビアンの人たちが集まるバーが多く存在したり、街中でプライドフラッグを見かけたり、大学でクィアの人たちを被写体にした小さな展示があったりと、クィアの権利をサポートする人たちはいることを生活のあちこちで感じられました。

 

文化の中心地

やはり大都市の一番と言ってもいい魅力は、文化の中心地であるところでしょう。ヨハネスブルグにいたころは毎週毎週イベントやすることがあり、美術館や博物館も多くあったので時間がいくらあっても足りないほどでした。

特に楽しかったのは2010年の南アフリカワールドカップで使われたアフリカ大陸一大きいスタジアムでサッカーを見てきたこと、ショートフィルムを観に行ったこと、博物館巡りをしたことです。

 

FNBスタジアムは10万人ほど入る観客席が満員で、観客全員で一体となって楽しむのは本当にお祭りのようでした。

いつもスポーツ観戦には興味がない自分でも、(ホストファミリーの)贔屓だったチームが負けても、めちゃくちゃ楽しかった思い出があります。

みんなでスタジアムの前で。それぞれ推しチームのユニフォームを着ている

これがスタジアム。広い!!!!

博物館はいつかの記事でも書きましたが、アパルトヘイトミュージアムとオリジン・センターが特におすすめです。

 

オリジン・センターは写真が撮れなかったのが残念だったのですが、先住民族のサンの人達が描いた壁画が地下にズラァァァと並んでて、それはそれはもう圧巻でした。

さいころ考古学者になることを一瞬夢見た人なら、よだれが出るほど楽しいと思います。

ここ以外にも、行きたかったけど行けなかった美術館がたくさんあって残念でした。

 

こんな感じで今回はヨハネスブルグの魅力について語ってみました。怖い!危険!だけじゃない、ヨハネスブルグの魅力を少しでもシェア出来たら嬉しいです。

私も一か月半いただけなのでこれからもっともっと知って行ければなあ~と思っています。

 

それじゃ読んでくれてありがとう!また次の記事で!